〈不意に訪れる理由のない「落ち着かない（混乱）段階の謎」〉
…もしいつの間にか以前感じたような深刻な悩みがなくなり、日々の生活でストレスを感じても自分なりにこだわりを手放しリセット出来るようになると抑圧や焦りもなく「〜ねばならない」という意識もどこかに退いていることに気づきます。とても「落ち着きのある段階」です。これまでの癒しと私らしさに満足できるでしょう。
…でもしばらくするとまた「落ち着かない（混乱）段階」が必ずやって来るのです。今度は厄介です。何故なら「落ち着かない」その理由がわからない。悩みがあるわけでも、何かうまくいっていないということでもない。なんとなく「落ち着かず」漠然と「これでいいのだろうか？」と虚ろになるのです。原因があれば克服もできるでしょうに、それもできない。
…実はそこにあるのは実感（身体感覚）、思い（感情）、考え（精神）の限界です。…存在不安、無、虚しさ…いわゆる「自我」を持とうとすると崩れ落ちる世界…この段階は何も「する」ことができない。悩みようがないのです。いや、正確にいうと魂は悩ませてくれないという感じです。問題意識卒業です。問題があるという前提を選びそうになるとさらに不調和がおこり混乱するのです。…うまくいかない。やっぱりそうなんだというドラマが成立しないのです。自我が落ちます。逆にスピリット（魂、霊体）は目覚め強まります。個を超える（トランスパーソナル）意識変容のプロセスなのです。誰にでも訪れる「落ち着かない段階」は、いわゆる自力の限界を告げる鐘の音です。大いなる他力への「信頼」の目覚めのステージなのです。
…………………
「信頼」の成長が「こころの在り方」を純化拡大していくのです。
また「こころの在り方」が「信頼」を育てます。（ここのところはこの前のコラム①に）
「信頼」の成長は、素晴らしいあなたもっと素晴らしい存在へと引き上げます。そしてまた宇宙、神仏天使、自然界とのつながり…恩寵の豊かさを際限なく拡大していくのです。
その「信頼」はおおまかに次のように成長していくと説明することができます。……
…………………
はじめ「信頼」があまり実感できない段階では、いわゆる不調和の原因や制限などをただただ「解除 」していくことが信頼の回復に必要となります。また魂はそれを求めます。
次に自分に必要なものとそうでないものを自分自身で「選択、選別」できるように求められます。はじめはよくわかりませんが段々と少しづつコツがつかめてきます。自分らしさ、価値観の吟味ですね。
更にこだわりや固定観念を徹底的に「手放す」ことが必要になってきます。自分にとって本当に本当に一番大切なものは何か？と深いといかけがおこるからです。手放したくないものを辛い思いをして手放してみると思いがけない幸福がやってきたりという風にです。体験しなければこの信頼はわかりません。
そしてはじめにご紹介した「落ち着きの段階」と「落ち着かない段階」という一種のイニシエーションの時期を通りぬけ「信頼」のレッスンは深まっていきます。ここでは肉体も感情も精神も届きません。根本的な生き方、人生観、ライフスタイルの見直しがもとめられるのです。よりトータルな存在へと生まれ変わっていくのです。
最終的な「成就」の段階です。やすらぎは深まり安定し、「信頼」に自意識を超えた普遍的な響きがあります。根底にあった不安はやすらぎにかわり、目の前にあった怖れは愛と勇気の後押しに生まれ変わっています。心理的な投影（鏡）は消え去り、魂の純粋なエネルギーを世界に投影します。ありのままの素晴らしさを観ることができます。その時自分自身もそして世界も生まれ変わっていることをしっかりと実感されることでしょう。
※◆《信頼の成長→こころの在り方の純化拡大①》はこちら……
asadaseiichi1213.hatenablog.com
魂の心理学FBページ https://m.facebook.com/profile.php?id=532356846865232
魂の心理学ブログ http://asadaseiichi1213.hatenablog.com/
浅田誠一オフィシャルWEBsite http://seiichiiasada.sakura.ne.jp/index.html
