これまで結構頑張って来れたし成果もいろいろとある。明確なストレスも思い当たらず。自他をジャッジもしなくなっている。でも何故かどこか空しさが拭い去れずしあわせとはいえない…むしろあえてことばにするなら「どうしていいかわからない」。
そのようにお感じの方は多いのではないでしょうか？
このようなお話しこの1ー2か月驚くほど多くうかがいました。
過去の影響は受けていない。でも今の現実を未来に向けてよくしていくための方法がわからないのです。
しかもこれは個人の問題というよりかなり社会や文化の問題。わたし達日本の社会に成熟の価値観やモデルが乏しいのです。
自律＆自立、さまざまな課題を克服し目標も達成し人間関係の折り合いもつけれるようになっていくとわたし達は成長し「わたし」が出来上がります。いい意味でも良くない意味でも成長が止まっていくのです。ただそこで人生が終わるわけではない。その後どう生き、人生を豊かにしていけるのか？がわからないのです。
それでもこれまでの成長モデルにしがみつくと...衰え、焦り、力や立場の奪い合い...大切な事が見えなくなってしまいこれまでの成果や人間関係など大切な財産も失ってしまうことにもなりかねません。
日本の社会には「自律&自立し、成長」のあとの「成熟」のお手本が充分ではないのです。
約30年前にバブル経済が崩壊した時、村上龍がイタリアのジャーナリストに「おめでとう！これで日本の近代化が終わったね。中身をつくっていくのはこれからだね」と祝福されたそうです。そこからわたし達の社会はあまり変わっていないのかも知れません。
でも時代の変化は社会からはかわりません。個人からなのです。
「成熟」...目標達成や成長を第一とせずじっくりこれまでの成果が熟成していくのを味わい深めていく。ありのままの現実、言葉、イメージ...の背後にある大切なものが育ち深まるのを第一とする。音楽、絵画など..芸術、伝統文化...人生の味わいを深めるための時間を大切にする。あなたの魂にとって栄養となるのです。
そして成長から成熟への移行は、考えるから感じるへの移行です。感じ方が深まることで考え方が深まるのです。感じ方が深まると魂の力がより豊かに流れ出します。それで自力よりも神仏天使精霊宇宙など見えない世界＝他力が大きくはたらきはじめるのです。
（さらにどうすればいいかは次回...つづく）
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