人をジャッジすると結局はジャッジされる。確かに！
ではジャッジしないようにしよう！
…でも不快なこと、気に入らない人は必ず目の前にあらわれる。自分の居心地の良い空気は乱されたくない。やすらぎを乱す人をうとましく意識の外に遠ざけたくなります。
…どこか薄ら寒い罪悪感が漂います。この弱い危うい罪悪感長く耐えれる人はいません。普通これをみないようにごまかします。期待感たっぷりに理想論やおきまりのキーワードを掲げ、これを目指します。なんとなく嘘っぽい精神世界が危うくも出来上がるのです。
すると何処か嘘があるのはわかるので、しあわせなはずなのに心底よろこべない。悩みがあるわけでないのに何処かでずっと何かを気にして考えている。
ジャッジしないようにする。でも実はジャッジしてしまっているのです。
実はこれは考え方の問題ではないのです。感じ方の問題なのです。
この感じ方を変えることはとても出来ないと潜在意識であきらめています。
またこれ、個人の問題とも言えないのです。私達みんなこのよう無意識に監視し合う世界地図を生きて来ました。世間の目。常識という曖昧な支配、監視システムでもあるのです。不安や怖れがとても大きな影響力を行使する集合無意識の共同幻想なのです。（吉本隆明 共同幻想論も有名です。文化人類学では似たような共同幻想をピエール・ブリュドゥー氏がハビトゥスと呼びました。）
精神世界のバイブル、ACIM（奇跡の講座）でもこのことは何度も何度も詳しく説明されています。私達はなかなか自力ではこの共同幻想に打ち勝つことが出来ません。
ACIMの第3巻教師の為のマニュアル11によると、私達が無意識にしてしまう価値判断（ジャッジ、常識による審判）を神（神仏、宇宙なんでもいいと思います）による価値判断ととりかえると、共同幻想にやさしく打ち勝つことが出来るのだというのです。
ためしに是非やってみてください。あなたがどうしても不快で遠ざけてしまいたくなる人や事柄で、ご自分が無意識にしている不快に思うその感じ方。「その感じ方」を出来るだけリアルに取り出して、持ち上げて、天や神仏、宇宙に差し出すのです。そして天、宇宙、神仏から「新しい感じ方」をうけとるのです。…ほんのすこし静かにし、新しい感覚をあなたの五感になじませます。…もう感じ方は変化しているはず。考え方も、見え方もちがっているはず。素晴らしい恩寵のはたらきです。誰の魂の延長にもこのような素晴らしいはたらきがあるのです。
そして実はまた別によりシンプルな方法があります。
どうしてもこころのカベが超えれなくて苦しい時、世界が怖ろしく感じられて一歩踏み出せない時、「宇宙に浮かぶ地球」を思い浮かべ、こころの中で眺めるようにしてみてください。
…すると……こころのカベ、境界線がやさしくとりのぞかれ、閉じた精神世界はひらかれ豊かな対等な場が蘇ります。……重い共同幻想が消え去り、常識の目、世間の目が自他を弄ぶことがなくなり、あなたの精神世界はよりひらかれ、しあわせとやすらぎが戻ってきます。
どうして地球のビジョン&ひかりに、このような豊かなはたらきがあるのかはわかりません。でも私達の魂は理屈ぬきにその素晴らしい調和の不思議のことをとてもよく知っているのではないかと思います。
是非日常の時間でこれを思い出してみてください。
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